40歳になり、ダウンシフトすることを決意した、ぬるいぬ(@null_inu)です。
今回は、「ただ自分の人生に納得していたいだけ」というテーマの雑記です。なんのノウハウ共有とかもない、ただの雑感、日記的なものです。
ある人の教え
ここに書いてある僕の思想は、そのほとんどがある人の教えを基にしています。
それがこちら、当ブログではおなじみ(と言っても、僕が一方的にご紹介しているだけですが)のすずひらさん(@suzuhira_1)です。
すずひらさんについて
すずひらさんは、36歳の時に会社員を辞めて、神奈川県から札幌に移住されました(現在は神奈川県に再移住)。そこから今日に至るまでの3年ちょい、自分の人生を生きることをテーマに、生き方についての本を書いたり、市民農園で野菜をつくったり、Youtubeでいくつかのチャンネルを運営しながら生活されています。
すずひらさんの書籍
僕はすずひらさんの考え方が大好きで、本や動画、SNSなどでの文章を見るたびに首がモゲるほどに頷いています。
実はかなりの常識人
すずひらさんは特殊な暮らしをしていますが、実はかなりの常識人です。
会社員をしている人らから見れば、一見ギョッとするような発言もしばしば見られるのですが、誤解を恐れずに言うと中身は至って普通の人なのです。至極真っ当に、真面目に、時にはサボりながら、一生懸めい会社員をして生きてきたアラフォーの男性です。
13年間もフルタイム正社員をやってこれたのだから、当然常識のある人です。
そんな人が、36歳になってから「人生において本当に大切なもの」に気づき、四苦八苦しながらも自分の生き方を模索していく、そしてそれをなんとかやり切ってしまうということを、現実に行ってきたのです。
「ザ・ノンフィクション」を観ているかのよう。
何者でもなくても会社員を辞められる
僕は、すずひらさんの生き方から多くのことを学びました。その一つに「何者でなくても会社員という生き方を辞められる」ということがあります。
補足:この「辞められる」というのは「今の会社を辞めて別の会社に転職する」というニュアンスではなく、根本的に会社員という働き方自体を辞める(そして二度としない)ということです。
そういう人って大抵、「会社辞めて料理研究家になりま〜す!」とか、「アウトドアブランド立ち上げます!」とか、「ワイン好きが高じてワイナリー作っちゃいました!」的な、特殊能力ありきで退職するパターンが多いですよね。というか、じゃなきゃ辞めないわな。
僕の知る限り、そういう感じで会社員を貯めた人は過去に何名か見てきたのですが、何もアテのないまま辞める人はかなり少ないように思います。
で、すずひらさんはどうかというと、何のアテもないまま会社を辞めたのです。その時点で考えていたことが「人生はいつ終わるか分からないので、今日1日を納得できるようにいきたい。」たったそれだけでした。
補足:会社を辞める約5か月ほど前から始めたYoutube活動はあったようですが、その時点で収益化はできていなかったので、ほぼ稼ぐアテなど無かったと思われます。
つまり、「あくまで普通の人である/まだ何者でもない」状況で会社員という働き方そのものを辞めたという点に僕は尋常じゃない魅力を感じました。
もちろん、文章や動画から伝わってくるお人柄も超魅力的ですよ。
典型的な「何者でもないタイプ」の人間として、こういう人の経験談が結局一番参考になるんですよね。
自分が納得できる人生を送る
何者でもない状態で会社を辞めたすずひらさんでしたが、自分の生き方を模索する暮らしの中で、やがて「自分の考えを言語化して人に伝える」のが得意だということに気づきます。
そして、それを最大限発揮できる「本」という形にしてみたところ、多くの人の心に刺さり、デビュー作である書籍が爆発的に売れる結果となりました。
本人的にも、予想外だったみたいです。
僕も偶然でしたが、Amazon Kindleですずひらさんのデビュー作と出会い、衝撃を受けました。僕の中に長年あった心のモヤモヤが全て言語化されていて、読みながら涙が止まらなくなったほど。この体験が、僕の人生に只ならぬ影響を及ぼしました。
こんな生き方をしている人が実在するのか…それも日本人で、それも僕とほぼ同い年で!!
その生き方に、僕はとても勇気づけられ、本を読んで以来すっかりすずひらさんのファンになりました。
すずひらさんのお言葉の中で特に好きなのが「自分の人生を納得できるものにしよう」というもの。もはや「本当そうだよなぁ」以外の感想が出てこないほどに納得できて、いまでは完全に僕の人生の指針となっている言葉です。
今までは、納得感を持たずに生きていた
熱が入りすぎて前置きが長くなりましたが、とにもかくにも僕はすずひらさんの教えを基に、自分の人生を納得できるものにしようと決心しました。まぁ、40歳にもなったことだし、それがいいな、うん。
そして、これまでの人生や生き方を振り返り、よ〜く考えてみたら、自分の気持ちをしっかりと蔑ろにしてきたなと気づいたのです。
労働の虚しさ
新卒の頃から、会社員労働に対する意義がマジで分からないまま過ごしていました。
大学を卒業したらみんな働くんでしょ?じゃあ俺もそうしよっかな、嫌だけど。
大学を出たら自分の生活を自分で営んでいくために、お金を稼がないといけない。そのために就職する。まわりのみんなだってそうしいるんだから、僕もそうしなくっちゃね。本当に、そんな低レベルな思想で就職を捉えていました。
もちろん、そんな状態でうまくいくはずもなく、ものの見事に速攻でケツを割りました。新卒で勤めた会社ではポンコツっぷりを心置きなく発揮し、1年も経たずに辞めました。
だって、僕からしたら会社員なんて所詮お金のためにやっているだけですから、「自己実現」とか「人との繋がり」とか、いくらそれらしいワードを出されたところでただの綺麗事としか思えなかったのです。
なんすか。なんか悪いっすか?
いやそれは違うぞ!と言う人がいるなら、仮に「来月から給与が半額になります、かわりにやりがいや充実感を差し上げますので」と会社が言ってきたと想像してみてください。速攻で辞表出すでしょう?当たり前です。それくらい「会社員労働=お金のため」でしかないのです。
かくして、当時の僕はハッキリと言語化できないまま、労働に対する虚無感を感じていたのです。ぶっちゃけそれは今でもそうですし、労働なんてしたくない。それが本心です。
「忙しい」とは「心を亡くす」こと
散々「労働なんて金のためだ!」とか言いつつ、えらいもんで僕は18年間もしっかりと会社員を勤めてきたのです。それも、(自分で言うのもなんですが)今となっては中々に優秀な方だと思います(笑)
こんな僕でも、頑張ってきたのです。
連日徹夜になっても、一週間家に帰れなくても、週末の予定が金曜日の23時に仕事に変わろうとも、28連勤が何度発生しようとも、飛んだ上司の後処理を当日現場でさせられようとも、どんなに過酷な条件でも与えられたミッションを着実に遂行し、会社のために年収の10数倍もの売上を上げ、顧客からの信頼もそれなりに獲得してきたつもりです(過去形ですが、一応まだ会社員ですw)。
そんな忙しい日々を送っている中で、ふと「これじゃただの金稼ぎマシーンだ」ということに気づいたのです。まぁ、その気づきのきっかけとしてすずひらさんとの出会いがあったりもするのですが、総じて「ふと」と書いておきます。
「忙しい」とは「心を亡くす」と書くそうです。よくできた漢字だなぁと感心しますが、まさに会社員労働の忙しさによって僕は自分の心を無視し続けてきたわけです。
こんな生活を続けているうちは、いつまで経っても納得感なんて得られるはずがない!そう思い立ち、会社員を辞めようという決意につながりました。
自分の気持ちとしっかり向き合う
人生を納得感あるものにするべく、僕は自分の気持ちとしっかり向き合おうと決めました。そのために、次のようなことに取り組み始めてみました。
とにかく、やりたくないことから逃げる
いままでの人生を振り返ってみると、どう考えても自分のにとって不本意なことを繰り返して辛くなっていたなということに気づき、これからはとにかくそういうのを辞めていこうと決心しました。
これだけでも、納得感がかなり向上する気がしています。
つまり、平たく言うとやりたくないことからはとにかく逃げまくることにしたのです。僕的には、その中のもっとも大きな項目として、会社員労働が鎮座しています。
- 毎日同じ場所に行く
- 時間と場所を拘束される
- 人の多い電車に乗る
- 事故の予感がする案件を受ける
- 部下の管理をする
- 売上の高低を他人に決められる
- 人がいる空間で電話する
- 他人と同じ空間に長時間拘束される
- 人前で自分の考えを整理して話す
- プレゼン
- 他人と他人のスケジュール調整
- プロジェクト進行係
- 作業の順番を人に決められる
本気で挙げ始めたらあと2〜3倍は出てきますが、ここで書くには多すぎるのでこれくらいにしておきます。上記のほとんどが、会社員労働をする上で発生する事項です。
あえて、そういうのをピックアップしてる説もありますが。
こんなにもやりたくないことだらけの会社員を、なぜゆえに自分の大切な時間(人生)を削ってまでやらなあかんねん!というのは至極まっとうな主張だと思いませんか?
僕はもう、これらの嫌なことから逃げることにしました。それも、胸を張って。すずひらさんからもらった勇気を持てば、大したことじゃないと思えたのです。
モーニングページを始めてみた
モーニングページって知ってますか?
毎朝起きた直後にノートに自由に3ページ分の手書きで書き出す習慣のこと。内容は自由で、感情や考え、悩み、予定などをそのまま書き連ねる。アーティストの創造性を引き出す方法として知られているが、頭の中を整理したり、ストレスを軽減したりする効果も。文法や構成を気にせず、ただ書くことが重要とされる。
これが割と良くて、その日の気分や考え事をB5のノートに3ページ分書いています。
本当はA4サイズが良いらしいけど…。
これ、やってみて気づいたのですが、3ページってのが案外重労働…!1日の中で使える「文章を書くためのエネルギー」をほとんど費やしてしまいます。
せめて、ブログ執筆とモーニングページそれぞれにかけるエネルギーを半々くらいにしたい。というわけで、今日からモーニングページの執筆量を2ページに減らしました(笑)
モーニングページ自体は取り組みたいので、無理なくできる範囲に調整したって感じです。
まぁ、なんだか自由度は高い取り組みなので、自分の気持ちや感情と向き合うという趣旨がブレてなきゃ別にページ数も自由ってことで良いっしょ!(知らんけど)というノリでやっています。
創作している時間こそ納得感であると気づく
モーニングページを書き出していく中で、自分にとっての「人生の納得感」が次第にハッキリとしてきました。僕の場合、あらゆる創作活動が人生に納得感をもたらせてくれるみたいです。
例えば、僕はずっとクリエイティブにまつわる仕事をしてきていますし、趣味で写真を撮ったり、文章を書いたり、ギターを弾いたり、とにかく何かを創造することが大好きなんです。
これらに取り組んでいる間は気持ちが穏やかになり、春の日差しに包まれている時のような暖かくてホッとするような心地よさを感じます。
たまに、時間を忘れて没頭することもあります。
こういった創作活動を通じて、僕はいままで人との繋がりを作ってこれたように思うのです。
たとえば、音楽を通じて友人と意気投合してバンドを組んだこと。やってみたかったライブハウスでの演奏ができたこと。あるいは、カメラがきっかけで僕に写真の仕事を作ってくれる仲間がいたこと。行きつけの美容師さんの家族写真を撮ってあげたらとっても喜んでくれたこと。さらには、すずひらさんともこのブログ活動やXを通じてお話しさせていただき、ついには実際にお会いして食事会をできたこと。
創作することによって、自分の世界がどんどん広がっていって、それにつれて僕の人生が豊かになっていく感覚を覚えたのです。僕にとって、それはめちゃくちゃ重要で心地の良いことなのだと気づいたのです。
心底、人生において大切なことだと感じました。
新卒で会社員をし始めてからの18年間、日々の労働にエネルギーを吸い取られ、僕の中で重要だった創作活動はどれもこれも中途半端に放り出されてしまっています(いまここ)。
写真、音楽、文章など、さすがに全部は難しいと思いますが、少しずつ創作に使える時間を取り戻して行けたら良いなぁ。そして、それらを通じて繋がれる人たちとのご縁を大切にして生きていきたいと思っています。
まとめ:自分の気持ちに素直になって、納得できる生き方をする
「ただ自分の人生に納得していたいだけ」というテーマをもとに、超絶に個人的な雑感を書かせていただきましたが、もうこのあたりで終わろうと思います。
前半はすずひらさんのご紹介に終始していましたが、僕がこの方から受けた影響は計り知れないので、ご容赦ください。そして、もしよかったらぜひ手に取ってみてください。本当に大切なことが書いてありますよ。
すずひらさんの書籍
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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