こんにちは、ぬるいぬ(@null_inu)といいます。
会社勤めをせずに生きる手段として、FIREとかセミリタイアとか、いろいろな思想がありますが、僕が目指しているのはダウンシフトです。
他者との競争から降りて、低コストで生きていくという考え方。リタイアとは少しニュアンスが異なり、引退するのではなくペースを落とす。過剰な経済成長を求めず、最低限の生活費を稼ぐために豊かに働く「脱成長思考」の概念。
この記事では、月7万円生活を目指し、ダウンシフトする方法を考えてみたというお話をしています。
なぜダウンシフトするのか
なぜダウンシフトしたいのか。その本音を言うと、終わりの見えない経済成長至上主義に疲れたということが大きいです。細々とで構わないから楽しく生きていたいと思っているのです。
好きな時間に起きて、好きなことをして寝たい。
ダウンシフトは他者との競争から降りること。ひいては経済的成長というサイクルから抜け出すということに繋がります。僕の場合、それを具体的に形にするとしたら「会社を辞めて低コストで生活しながら、自分の好きなことをして生きる」となります。
求められるのは経済成長
社長に退職の意思を伝えた時に言われたセリフをよく覚えています。
会社の看板や後ろ盾なしに、自分のやりたいことを自分のペースでやっていきたいんです。
やりたいことがあるんなら、会社でやってくれればええんやで。
その場合、大きなお金を稼ぐという観点はないですが大丈夫ですか?
応えはもちろんNOでした(笑)当然ですが、会社は利益を追求するための組織なので、求められるのは経済成長(利益拡大)なわけです。
残念ながら、どれだけ綺麗事を言っても、会社員は企業がお金を儲けるためのコマでしかありません。昇給、福利厚生、ボーナス、やりがいなど、あらゆる手段でコマを会社に縛り付けようとします。
「ダメな自分を拾って育ててくれた恩」とか、「楽しく働かせてもらって感謝している」とか、そういうことを言いたくなるのも分かります。僕も言ってました。会社に全力で何かを返そうという心意気も素敵だと思います。しかし、会社から受ける施しは全て、会社の利益が前提にあるということを忘れてはいけないとも思います。
育ててくれたと思っているかもしれませんが、会社からすると「使い物になるかどうか試していた」だけで、本当にすごいのは頑張って成果を出したあなたです。ま、個人の感想ですが(笑)
この先に幸せはない
僕はまがりなりにも会社員として18年間働き、30代に入ってからはそれなりに会社にも貢献してきたつもりです。生活水準も順調に上がっていき、概ね満足な暮らしをさせてもらっています。
しかし、欲望や欲求というのは果てしないもので、ひとつクリアすればまた次といった形で無限に湧き出てきます。生活水準を上げてはいけないと言われる所以はまさにここにあるでしょう。
自分の暮らしも、会社からの売上目標も、上げても上げてもキリがないのです。それどころか、上げれば上げるほどその状態をキープするのが大変になり、しんどさだけが際立つようになり始めました。
あれ…?やればやるほど不幸感が増してるやん。
どえらい時間をかけて気づいてしまいましたが、経済成長と幸せは必ずしも直結しないのだと40歳にして理解しました。遅っ!
そして、この日々から抜け出すための手段として、ダウンシフトすることを決意します。具体的に言うと、会社を辞めて生活スタイルを大きく変えることにしたのです。
ぜひ、この本を読んで欲しい
本題とはやや逸れますが、この記事をこんなに熱心に読んでくださっているあなたに超オススメできる本があります。
「会社を辞めて生き方を変えることにした: 惰性で生きてた僕が、一度きりの人生の生き方を変えるまでの話/著:すずひら」
詳しいレビューは別記事を書こうと思っていますが、僕はこの本を読んだきっかけで会社に退職の意思を伝えました。本当に本当に、めちゃくちゃ勇気をもらいました。それくらい、僕の人生にインパクトを与えた書籍です。ぜひ。
ダウンシフトライフを実現する方法
さて、話をダウンシフトに戻します。経済成長から降りて生きていくために現実と向き合っていくことで、ダウンシフトライフに一歩ずつ近づいていきます。
生活費を試算してみた
ダウンシフトに必要なのは、背伸びしない生活とそれを賄える程度の少しの稼ぎです。
手始めにというところで、どれくらいのお金があれば生き延びることができるのかを試算してみました。
・家賃 3万円
・食費(夫婦+犬1匹) 5万円
・外食&交際費 1万円
・日用品 0.5万円
・通信費(スマホ、ネット) 1万円
・生命保険 0.5万円
・被服 1万円
・医療費 1万円
・もしもの時の積立金 1万円
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合計 14万円
あくまで理想ですが、これだけあれば、ひとまずの衣食住を賄って最低限の生活は送れそうです。夫婦二人でこの金額を稼げば良いと考えると、一人7万円(手取)です。そう思うと、随分と楽に感じませんか?
浮いた時間で豊かさを求める
試算した稼ぎだけで生き残ることができるとすれば、例えば週3日(月12日)だけバイトをするという選択肢も出てきます。もちろん、もう少し稼げば将来に向けての貯金や投資をしたり、暮らしに豊かさをプラスすることもできそうです。
税金とか保険料とか全無視でのアホな仮説ですが、以下のようなイメージ。
・時給1,000円 × 7時間 = 1日/7,000円
・7000 X 12日=月収84,000円
・年収 1,008,000円
※年収103万円以下なので所得税はかからない計算
これで週休4日を実現できるので、捻出した4日間を「豊かさを求める」ことに時間を使います。ダウンシフトの本質はここにあると思っています。
たとえば、自分で畑を借りて野菜を育ててみたり、ボランティアに参加して人との交流を楽しんだり、趣味の絵を描いてみたり。自分が心からやりたいと思えることに全力で取り組みます。最終的に、こちらでもお金を稼げるようになっていけると最高ですね。
まとめ:月7万円で無理なく生きる
生活費のシミュレーションをしてみたところ、月7万円(1人)あれば生きられるという結論となりました。そして、この生活をすることで、ダウンシフトを実現することができます。
方法がわかったので、それを形にできる場所に住み、人間関係を構築し、仕事をして生きるという流れを実行していくだけです。
実践に移すまでにはもう少し時間がかかりますが、それまでの状況もこのブログやSNSでお伝えしていければと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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